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財務戦略|歯科医院の経営分析、現在地を測る12指標

歯科医院の経営分析は何から始める?――採用・設備・集患の前にそろえる「現在地」12指標

採用・チェア増設・機器導入・広告投資の前に必要なのは、医院の「現在地」を損益・稼働・資金繰りの12指標でそろえることです。本記事では定義の固定方法、前年同月・予算・目標値との月次比較手順、投資判断へのつなぎ方を実務目線で整理します。

問題は判断力ではなく、判断の基準になる「現在地」が数字になっていないこと。→ 経営現状分析について
  • ◆採用・設備・集患の前に、損益・稼働・資金繰りの12指標で医院の現在地を固定する
  • ◆人件費率・材料費率・自費構成・キャンセル率・チェア稼働率は院内定義を固定し月次推移で追う
  • ◆返済余力は「営業利益+減価償却費-元金返済額」で確認し、投資は手元資金と稼働余力と同時判定する
  • ◆医療経済実態調査や歯科医療費動向は外部比較の基礎だが、個人立と法人立の人件費は単純比較しない
  • ◆月次で実績・前年同月・予算・目標を横並びにし、差分の主因から施策を最大3つに絞る

経営分析を採用・設備・集患の前に行うべき3つの理由

歯科医院の経営分析は、採用・チェア増設・医療機器導入・広告投資を決める前の出発点です。判断軸は「資金負担に耐えられるか」「既存の稼働能力に余力があるか」の二点に集約されます。売上や新患数だけを見て施策を増やすと、人件費と返済が先に膨らみ、手元資金が薄くなるケースが少なくありません。

第一の理由は、外部環境の動きと自院の動きを切り分けるためです。令和6年度の歯科医療費(電算処理分)は前年度比4.2%増、歯科診療所分は同3.9%増でした(厚生労働省「令和6年度 歯科医療費(電算処理分)の動向」)。ただしこれはレセプト電算処理分を集計した保険歯科医療費の参考値であり、自費診療は含まれず、診療報酬改定・診療日数・患者数などの影響も受けます。自院の総売上(自費を含む)と単純に比較せず、あくまで保険診療部分の動きを見る参考値として扱ってください。自院の保険収益が横ばいでも、患者数・単価・自費構成のどれが止まったのかを見ないと、集患と単価改善の優先順位が誤ります。

第二の理由は、投資の可否をキャッシュ目線で見るためです。第25回医療経済実態調査の概要では、歯科診療所1施設当たりの長期借入金などの状況を確認できます。借入と投資はPL上の黒字だけでは判断できません。

第三の理由は、課題の優先順位を感覚からデータへ移すためです。財務・診療・人材の現状把握なしに新規獲得だけを積むと本質的な改善に届きにくい、という整理は本稿(編集部)の実務上の見解であり、公的に確立された基準ではありません。そのうえで、現在地がそろって初めて、採用・設備・集患の順序を検討できます。

まずそろえる「現在地」12指標:損益・稼働・資金繰りの全体像

月次の歯科医院 経営分析では、次の12指標を同じ締め日で並べる設計が実務的です。損益4指標、稼働4指標、資金繰り4指標です。レセコン・会計・予約台帳を別々に見るのではなく、一枚のシートに横断して置くことがポイントです。なお、この12指標は公的な標準指標や業界統一のフレームではなく、本稿が管理枠組みとして提案するものです。診療内容やスタッフ構成によって必要な指標は変わるため、各院で追加・変更・削除して使ってください。

  • 損益:売上、人件費率、材料費率、営業利益(院内会計ベース)
  • 稼働:患者数、チェア稼働率、自費構成、キャンセル率
  • 資金繰り:手元資金、借入返済額、返済余力、設備投資枠
歯科医院の経営分析でそろえる損益・稼働・資金繰りの12指標一覧
現在地12指標の全体像(出典: ARXIA 編集部)

定義は院内で固定します。人件費率は「給与費÷売上」、材料費率は「歯科材料費÷売上」、自費構成は「自費診療収益÷診療収益」、キャンセル率は「キャンセル件数÷予約件数」、チェア稼働率は「実診療時間÷稼働可能時間」です。ただし外部比較のときは科目範囲がずれます。第25回医療経済実態調査報告の費用項目説明では、給与費に退職金(退職給付引当金制度がない場合は退職金支払額)や法定福利費が含まれる一方、派遣労働者を受け入れた場合の対価や職員採用時の紹介手数料、福利厚生費は給与費とは別の項目に区分されています。さらに同報告では、個人立の歯科診療所について「開設者の報酬に相当する部分は、『医業・介護費用(又は費用)』の『給与費』には含まれていない」とされているため、院長報酬を含む院内の人件費率と外部数値を単純比較しないでください。院内指標として比較したい場合は、分子の科目範囲(役員・開設者報酬を含めるか、法定福利費・派遣費を含めるか)を先に決め、外部比較用には調査定義に合わせた別値を併記する運用が安全です。チェア稼働率とキャンセル率については、本稿で確認した範囲(厚生労働省の統計・検討会資料、公的支援事業の公開資料など)では、全国一律の算定定義と基準値を採用できるものは確認できませんでした。そのため、前年同月・曜日別・時間帯別の院内比較を優先してください。

外部比較の基礎資料としては、医療経済実態調査(医療機関等調査)があり、年度調査では直近2事業年(度)の損益状況や給与費が対象とされています(第25回医療経済実態調査報告)。開設者区分(法人立・個人立)が異なると費用の範囲も変わるため、法人立と個人立の人件費率・損益率を横に並べないことが重要です。

損益を診断する4指標:売上・人件費率・材料費率・営業利益

損益の入口は売上です。ただし「いくら売れたか」より「何が動いたか」を分解します。式は「売上=診療日数×1日当たり患者数×患者1人当たり単価」とし、単価はさらに「保険診療収益」と「自費診療収益」に分けます(自費構成は単価側の内訳であり、患者数とは別軸の要因です)。このうち保険診療収益の動きだけを、保険歯科医療費の参考値(前述の診療所分3.9%増)と見比べます。自費を含む総売上との比較には使えません。

人件費率と材料費率は、キャッシュを圧迫しやすい変動・準固定の中核です。外部ベンチマークと照合する予定があるなら、前節のとおり給与費・歯科材料費の科目範囲を医療経済実態調査の定義側にそろえた値を別に用意しておきます。役員報酬の置き方や賞与の月ズレがある場合は、12か月移動平均も併用すると判断が安定します。

営業利益は、施策の最終着地です。ここで注意したいのは、院内会計の営業利益(売上-売上原価-販管費)と、医療経済実態調査の損益差額(医業・介護収益-医業・介護費用)が同じものではない点です。とくに個人立では「開設者の報酬に相当する部分は、『医業・介護費用(又は費用)』の『給与費』には含まれていない」ため(第25回医療経済実態調査報告)、その分だけ損益差額は院内の営業利益より大きく出ます。院内管理は営業利益、外部比較は損益差額と、用途ごとに定義を分けて併記してください。売上が伸びても利益が残らない場合は、人件費・材料費・外注技工・広告費のいずれが先行しているかを見ます。利益の見方をチェア時間や限界利益まで落とし込む手順は、チェア時間・人時・保険自費別の限界利益で投資余力を診断する考え方も参考になります。

経済産業省のローカルベンチマーク(ロカベン)でも、営業利益率は現状把握の中核指標です。歯科医院では年次のロカベン指標を、月次の売上・利益・借入・現預金に翻訳して使うと、予実管理と接続しやすくなります。

稼働を診断する4指標:患者数・チェア稼働率・自費構成・キャンセル率

稼働指標は、「能力の余力」を見るためのものです。患者数が増えてもチェアが満杯なら、採用やユニット増設の検討対象になります。逆に空き枠が多い状態でも、広告は「増やすかどうか」ではなく「投じた費用がどこまで来院と利益に結び付いたか」で判断します。広告費に対して、問い合わせの予約化率、予約からの来院率、その後の継続率、患者1人当たりの限界利益までを追い、これらを検証しないまま増額しないことが要点です。

判断材料は、自院のユニット台数と稼働可能時間を掛け合わせ、実診療時間との差を月次で追うことで作れます。なお、外部統計に示される平均ユニット台数は集計区分や回答施設が限られ、増設の可否を決める基準値にはなりません。増設は稼働余力と資金繰り4指標の両面で判断してください。

自費構成は単価と利益構造の変化を示す結果指標です。ただし自費診療の提案は、臨床上の適応があること、保険診療を含む選択肢・費用・リスクを説明すること、そのうえで患者が自由意思で選ぶことが前提であり、構成比の低さがそのまま経営課題や説明不足を意味するわけではありません。構成比を目標値として追うのではなく、相談件数と合意件数のセットで説明の機会と内容を振り返る使い方が適切です。年商帯別の人件費率・自費率・チェア生産性の置き方は、利益が出る歯科医院の月次ベンチマークの整理も併読してください。

キャンセル率は、見かけの予約数と実稼働のギャップを作ります。定義を「件数ベース」で固定し、曜日・時間帯・担当別に分解すると、リコール枠の再設計や前日確認の効果が測定できます。採用できる全国値が確認できない領域だからこそ、自院の目標値(例:前四半期比で改善)を明示することが実務的です。

資金繰りを診断する4指標:手元資金・借入返済額・返済余力・設備投資枠

資金繰りは、黒字でも倒産しうる領域です。手元資金(現預金+短期で使える流動性)と、毎月の借入返済額を並記し、何か月分の固定費を賄えるかを見ます。中小企業庁の早期経営改善計画策定支援でも、「資金予定表かんたん作成ツールは、質問事項に数値を入力するだけで、簡単に資金予定表を作成することができます」と案内されており、資金予定表の作成が重視されています。院内でも月次の資金予定表を用意しておくと、変化の予兆をつかみやすくなります。

外部数値を参照する場合は、集計区分をそろえることが前提です。第25回医療経済実態調査では、歯科診療所(全体)1施設当たりの長期借入金は2,629万6,000円で、前事業年度の2,783万3,000円から5.5%減となりました(厚生労働省「第25回医療経済実態調査の概要」)。開設者区分(法人立・個人立)、対象年度、有効回答施設数が異なる数値を横に並べると比較自体が成立しないため、外部値は同じ集計区分どうしで照合し、自院の資産・借入・投資は自院の時系列で追うことを基本にしてください。

返済余力の簡易指標は「営業利益+減価償却費-元金返済額」です。ただしこれは税金、運転資金の増減、追加の設備支出、個人立での生活費の引き出しなどを織り込まない簡易的な一次スクリーニングにすぎず、月次でプラスでも実際の返済原資が足りるとは限りません。最終確認は、税引後のキャッシュフローと、これらを織り込んだ資金繰り表(資金予定表)で行ってください。経済産業省のローカルベンチマーク関連資料では、健全性の参考として「EBITDA有利子負債倍率(=(借入金-現預金)/(営業利益+減価償却費))」が示されています。院内ではまず返済余力の月次黒字を確認し、そのうえで倍率を年次で追う二段構えが扱いやすいです。

設備投資枠は、「投資後も返済余力が残るか」「手元資金が安全余力を下回らないか」「既存ユニットの稼働余力が先にないか」を同時に満たす範囲と定義します。投資回収期間とユニット増収だけで決めず、資金繰り4指標とセットで上限を置くことが安全です。

12指標を月次で確認する手順:前年同月・予算・目標値との比較

運用の核は、同じ締日で「実績/前年同月/予算/目標」を横並びにする予実管理です。会計の月次試算表、資金予定表、予約・患者データを揃えると、損益の悪化が稼働起因か、資金の悪化が返済・投資起因かを短時間で切り分けできます。

12指標を月次で前年同月・予算・目標と比較する手順フロー
月次12指標の確認手順(出典: ARXIA 編集部)
  1. 毎月の締め日を固定し、売上・費用・現預金・返済・予約実績を確定する
  2. 12指標を計算し、定義どおりか(除外項目の混入がないか)を確認する
  3. 前年同月比と予算比の差分が大きい指標を赤くする
  4. 差分の主因を「診療日数/患者数/患者単価(保険・自費)/人件費/材料/キャンセル/返済」に分解する
  5. 翌月のアクションを最大3つに制限し、担当と期限を置く

月次の財務・資金繰りの把握は、経営の変化を早期に捉えるうえで有効とされています。中小企業庁は、「中小企業者の経営状況の変化の予兆を早期に把握することを後押しする新たな保証制度等の取扱を行います」で、「月次で財務状況や資金繰り状況等を把握し、金融機関及び保証協会に経営状況等を報告する」ことにより経営状況の変化の予兆を早期に把握できるとしています。院長が数字を税理士任せにせず、月1回30分でもレビューする習慣が、採用や投資の判断精度を高めます。

Bench Club メンバー限定の詳細レポートでは、現状分析を起点に強みの活用・単価設計・プロモーション最適化へ進めた医院の取り組みを整理しています。12指標で課題を特定したあとの戦略の絞り込みに活用できます。

診断結果を採用・チェア増設・機器導入・広告投資の判断につなげる方法

12指標の結果は、施策の「可否」と「順序」を検討するための一次スクリーニングとして使います。次の例はあくまで入口の切り分けであり、これだけで投資判断が完結するものではありません。

  • チェア稼働に余力があり、キャンセル率が改善余地大 → 先に稼働改善・リコール設計。広告は増額前に予約化率・来院率・継続率・患者当たり限界利益を検証する
  • 稼働が上限近辺で、返済余力と手元資金に余裕 → 採用またはユニット増設を検討。増収見込みと人件費率の着地を同時試算
  • 自費構成が低い → 数字だけで提案強化を決めず、臨床上の適応、保険診療を含む選択肢・費用・リスクの説明、患者が自由意思で選べる状態になっているかを確認する(自費構成比自体は目標化しない)
  • 営業利益は黒字でも返済余力が薄い → 機器導入・分院・大型改装は延期し、借入条件と投資枠を再設定

採用・増設・借入・広告の可否は、診療科目、スタッフ構成、物件条件、借入条件、広告表示を含む法令適合性にも左右されます。人員配置、借入条件、投資採算、法令適合性は案件ごとに個別試算・確認したうえで、税理士・金融機関などの専門家の確認を前提としてください。

広告投資は、集患施策そのものの良しあしより、医院側の受け皿(稼働余力・キャンセル・説明体制)が整っているかが成果を左右します。費用対効果の見方は、SEO・MEO・紹介・リコールを90日で検証する集患設計と組み合わせると、月次12指標と広告KPIを同じレビュー周期で回せます。

分院や大型投資を視野に入れる場合の運転資金は、一般に人件費と家賃の数か月分を厚めに見る必要があります。税務上の役員報酬・退職金・MS法人の設計は医院ごとに最適解が異なるため、数値の置き方を固めたうえで専門家にご相談ください。

まとめです。歯科医院 経営分析の第一歩は、施策アイデアの追加ではなく、損益・稼働・資金繰りの指標で現在地を固定することです。本稿の12指標は編集部の提案であり、定義を揃え、月次で前年同月・予算・目標と比較し、余力のある領域にだけ採用・設備・集患を割り当ててください。数字の読み方やシート設計を一緒に整理したい場合は、無料の30分相談から現状の指標の抜け漏れ確認も可能です。

監修:石井 貴久(株式会社ARXIA 代表)

よくある質問

売上だけでなく、人件費率・材料費率・営業利益、患者数・チェア稼働率・自費構成・キャンセル率、手元資金・借入返済額・返済余力・設備投資枠の12指標を同じ月でそろえるのが実務的です。損益・稼働・資金繰りを同時に見ないと、採用や投資の判断を誤りやすくなります。
人件費率・材料費率は医療経済実態調査の勘定で外部比較の手がかりになりますが、個人立は開設者報酬が給与費に含まれない点に注意が必要です。チェア稼働率とキャンセル率には全国統一の公的基準値がないため、院内の前年同月・曜日別比較を優先してください。
投資後も返済余力(営業利益+減価償却費-元金返済額)が残ること、手元資金の安全余力を維持できること、既存チェアの稼働が上限近辺で余力不足であることが揃ってから検討します。稼働に空きがある場合は、増設より稼働改善やキャンセル対策が先です。
毎月の締め日を固定し、試算表・資金予定・予約データを更新したうえで、12指標を実績/前年同月/予算/目標で比較します。差分の大きい指標の主因を分解し、翌月の打ち手は1〜3個に制限して翌月検証する運用が続けやすいです。
令和6年度は歯科診療所の医療費が前年度比3.9%増でした。自院がこれを下回る場合は、患者数、1日当たり売上、自費構成のどの要因が弱いかに分解し、集患・単価・自費合意のどこに手を打つかを決めてください。

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多くの歯科医院が経営課題に直面する中、徹底した現状分析こそが売上大幅増の鍵となります。実例として、神奈川県の歯科医院は決算書やレセプト情報などのデータを3ヶ月かけて分析し、SWOT分析により院長の治療技術と衛生士体制を活かした「自費単価アップ戦略」に絞り込むことで、売上を8,552万円から1億1,000万円へ128%増加させました。人事・集患・経営戦略の課題は経営戦略の不備が根本原因で、この根本を解消することで連鎖的に解決可能です。さらに、スマートフォン対応とSEO対策によるホームページリニューアルと月額4万円のリスティング広告を組み合わせることで、流入数を4倍以上に増やし、新規患者獲得と高い費用対効果を実現しています。あなたの医院に最適なオーダーメイド戦略を発見したいなら、Bench Clubで成功事例の詳細な実装方法を学んでください。

参考資料

  1. 第25回医療経済実態調査(医療機関等調査)報告
  2. 医療経済実態調査(医療機関等調査)
  3. 令和6年度 歯科医療費(電算処理分)の動向
  4. ローカルベンチマーク(ロカベン)シート
  5. ローカルベンチマーク・ガイドブック 企業編
  6. 早期経営改善計画策定支援
  7. 歯科医院の損益分岐点を月商だけで見ない|チェア時間・人時・保険自費別限界利益で投資余力を診断
  8. 利益が出る歯科医院の特徴は?年商帯別に自院で作る人件費率・自費率・チェア生産性の月次ベンチマーク
  9. 歯科医院の集患・増患の方法は?SEO・MEO・紹介・リコールを費用対効果で選ぶ90日レビュー設計ガイド
  10. 歯科医院経営の転換点#1:データに基づく戦略的課題設定のすすめ — ARXIA 編集部
  11. 歯科医院の売上を128%アップさせた経営支援の秘密:現状分析が導く成功への道筋
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